薬物依存に陥りやすい人はどんなタイプ?回復のポイントは?
薬物ばかりではなく、たばこやアルコール、睡眠薬など、
依存性のあるものは他にもありますが、
依存症に陥ってしまうのは一部の人ですよね。
では、依存症に陥りやすい人の
特徴はあるのでしょうか。
人が薬物などの物質に依存するのは、
「それが心理的苦痛を和らげたり
変化させたり、忘れさせてくれる効果が
強いからである」と言われています。
また、金沢大学を中心とした研究グループが、
ストレスによって薬物への欲求が増大する
という研究結果を、今年世界ではじめて
明らかにしました。
つまり、心理的に辛い状況にある人ほど
依存症になりやすいということです。
世界的に見ても、薬物依存が大きな社会問題に
なっている国は、貧困や経済格差などに苦しむ人々が
多くみられる国が多いですよね。
先ほどのグラフにみられたように
「ストレス発散や現実逃避」をしたくなるような
「心理的苦痛から逃れたい」という心的要因が
薬物依存に関わっていると言えそうです。
続いて重要なのは、薬物依存から
回復するためのポイントです。
まずは、一番むずかしい事であるかもしれませんが、
①本人が「依存症」という疾患を患ってることを
受け止め、専門家に「助けてほしい」と言えること。
そして、
②薬物を使用する「きっかけ」となった
心的苦痛がなんであるのかに気づくこと。
③薬物に向かわせる環境や条件を知り、
薬物に頼らずに生活していく方法を、
信頼できる専門家と一緒に話し合っていくこと。
上記の3点が、薬物依存から
回復するためのポイントです。
「依存症」からの回復は、
「薬を取り除くだけではなく、
心に苦痛を抱えた人の支援である」と
いうことが言えますね。
まとめ
今回は、薬物に依存してしまう原因や
回復の方法についてまとめました。
薬物の使用は犯罪であり、
決して許されるものではありません。
でも、「薬物を続けたい」と
願っている人は多いとは思えません。
「やめたい、けれどやめられない」との
心の葛藤を経験し、苦しんでいる方も
多いのではないかと思います。
また、薬物を使用したからと言って、
その方のそれまでの功績や
素晴らしかった部分が消える訳では
ありません。
薬物の使用は犯罪ではあるけれど、
薬物の使用があったからと言って
「悪い人」とのレッテルをはったり、
その人を否定するのではなく、
薬物依存に関する正しい知識を持って
回復に向けて見守ってあげられる社会に
向いていってほしいと個人的に感じます。
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