野付半島ってどんなところ?毎年消滅していく「トドワラ」とは?
根室(ねむろ)管内別海(べつかい)町にある野付(のつけ)半島は、
先端が円を描くように丸く丸まっている
独特の形状をした砂嘴(さし)の半島です。
砂嘴(さし)とは、沿岸流によって運ばれてきた漂砂が堆積して
形成されるくちばし形の地形のこと。
その長さは26㎞で日本一。
北海道遺産選定、ラムサール条約登録と、貴重な自然環境の一つでもあります。
この野付半島には「地の果てを思わせる」と言われる場所があります。
それが「トドワラ」と「ナラワラ」。
かつての原生林が地盤沈下で海水に浸食され
枯死してしまった林の地帯です。
野付半島を進んでいくと
まず出会うのは「ナラワラ」の景色。
10台ほどの無料駐車場からその景色を望むことができます。
かつてはミズナラやナナカマドの原生林があったとは思えない風景です。
「ナラワラ」から約6.3㎞(6分)のところに
「野付半島ネイチャーセンター」があり、ここが「トドワラ」への出発点となります。
ここからトドワラへは約1.3㎞。
徒歩で片道25分ですが、シーズン中(4月下旬~10月)は
トラクターバスが運行しています。(片道500円/往復1000円)
徒歩で散策の場合は、草原の中の小道を
掻き分けていく感じなので、長ズボンは必須です。
そして、虫が苦手な方もトラクターバスをおススメします。
片道25分を「トドワラ」に向かって進んでいくのは
少し心細くもなりますが、野付半島には日本で確認されている鳥の
40%、約260種類もの野鳥が確認されている場所でもあり、
かわいらしい鳥たちの姿や鳴き声に励まされます。
また、原生花園の中はきれいな花々がいっぱいです。
看板からさらに木道を歩いていきます。
現在の「トドワラ」の様子。
その浸食は今でも続いており、この風景がいつまで見られるかは
誰にもわからないと言います。
まさに、ここでしか見られない独特の風景ですね。
野付半島ネイチャーセンターには売店やレストランがあり、
ネイチャーガイドを依頼することも可能です。(100分・3800円/大人)
【基本情報】
野付半島ネイチャーセンター
・住所:北海道野付郡別海町野付 63番地
・電話:0153-82-1270
・営業時間:4~10月 9:00~17:00 /11~3月 9:00~16:00
・休館日:年末年始
・駐車場:あり(無料)
ひがし北海道のドライブの実情。鹿に遭遇は稀じゃない?
北海道をドライブしていると、他の地域ではなかなか見かけない
道路標識に出会うことがあります。
しかも、意外と頻繁に。
これは「稀に動物に出会いますよ」という意味ではなく、
鹿には割と普通に出会います。
急に道路に飛び出してきた鹿が車と接触し、
車を廃車にしてしまった知り合いも実際にいますよ。
そして、たまたま出会いました。
こういう場合は、まず停車しましょう。
そして鹿たちの警戒が緩んだ時を伺ってゆっくり進むか、
ゆっくりUターンをしてください。
ちなみに野付半島の先から戻って来た車は鹿たちの間をゆっくり進んでいき、
私は野付半島先端まで進むのは諦めて、ゆっくりUターンしました。
そして、しばらく進むとこんな光景にも出会いました。
何とも映画のワンシーンのようで、霧の中の野付半島は
とても幻想的でした。
野付半島に限らず、霧が多い日には
鹿などに路上で遭遇することが多い気がします。
でも、鹿たちの様子を見ると、「人馴れ」している感じがあるので、
くれぐれも焦らずに、落ち着いて運転してくださいね。
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