アクリルアミドはどんな物質なのか?
アクリルアミドとは、炭水化物を多く含む芋などを、
「揚げる」、「焼く」などの120度以上の高温で調理する際に
発生する成分です。
きわめて多くの天然の食材に含まれているため、
完全に排除するのは不可能に近いと言われています。
欧州食品安全機関はアクリルアミドのリスクを評価し、
DNAを損傷し、がんを引き起こすとの結論を発表しています。
アクリルアミドが多く含まれる食品の一覧
高温で調理した場合に発生する、「アクリルアミド」を
完全に排除することは難しいと言われています。
私たちはどのような食品から「アクリルアミド」を
摂取しているのでしょうか。
特にアクリルアミドが多く含まれていた食品は、
ポテトチップス、フライドポテトなどのじゃがいもを揚げたスナック。
また、ビスケットなどの小麦を原料とする焼き菓子です。
そして、ちょっと驚きなのがコーヒー豆、ほうじ茶などの、
高温で焙煎した食品にもアクリルアミドが多く含まれている
ということ。
日本人の「アクリルアミド」の平均摂取割合は以下の通り。
・炒めた野菜(玉ねぎ、もやし、芋、キャベツなど):56%
・飲料(コーヒー、緑茶、ウーロン茶、麦茶など):17%
・菓子類(ポテトスナック、クッキー系、せんべい系など):16%
・穀類(パンなど):5.3%
・その他(ルーなど):6.2%
(出典:食品安全委員会:2016年)
炒め野菜から摂取する割合が一番高い「アクリルアミド」を
完全に排除することは難しそうですね。
また、アクリルアミドの含有量が高い食品の
含有濃度は以下の通り。
食品中のアクリルアミド濃度(出典:国立医薬品食品衛生研究所)
食品 | 平均値(㎎/㎏) | 最大値(㎎/㎏) |
フライドポテト | 0.27 | 1.10 |
ポテトスナック | 0.57 | 2.10 |
ビスケット類 | 0.17 | 0.56 |
せんべい | 0.11 | 0.37 |
どら焼き | 0.11 | 0.32 |
ポテトスナックの平均値は高いですが、最大値が一番高いのは
ビスケット類になっています。
コメント